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名古屋市中区

名古屋市中区の不動産売却に必要なデータをまとめました。

中区は、名古屋市16区のなかでいちばん人口が増えている区です。2020年からの5年で人口 +15.6%、世帯数 +18.4%。どちらも市内で最大の伸びでした。

いっぽうで、住宅の 95.4% が共同住宅(一戸建ては4.1%)、借家が68.9%1世帯あたり1.44人中区で売却の相談になる物件は、ほとんどがマンションです。

住宅地の地価は1㎡あたり 1,253,000円で、愛知県平均のおよそ 9.5倍「愛知県の相場」は中区の物件の判断材料になりません。

人口の伸び(2020→2025)
+15.6%世帯数は+18.4%。16区で最大
共同住宅の割合
95.4%一戸建ては4.1%
住宅地の地価(県平均比)
9.5倍1㎡あたり1,253,000円
空き家率
17.6%16区で最高。市全体は13.2%
01

エリアの特徴

中区は名古屋市の都心です。栄・伏見・久屋大通・矢場町・上前津・大須観音といった地下鉄の駅が、わずか9.38km²のなかに集まっています。

夜間人口住んでいる人93,100人昼間人口働きに来る人を含む324,156人昼夜間人口比率 348.2% 流入人口 259,168人(16区で最大)名古屋市全体は111.9%。中区は市の平均の3倍以上の人が昼だけ集まる。
中区は住んでいる人の3.5倍の人が昼だけ集まる区。住宅地としての性格と、商業地としての性格が同じ面積の中に重なっている。

数字で見ると、この区の性格ははっきりしています。

中区名古屋市全体
昼夜間人口比率348.2%111.9%
1世帯あたり人員1.44人(16区で最少)1.99人
単身者の割合50.1%(16区で突出)
現住所の居住期間が1年未満8.7%(16区で最高)
65歳以上の割合19.4%25.5%
0〜14歳の割合6.0%(16区で最低)

住む人の半分が単身者で、10人に1人近くが引っ越してきて1年未満。名古屋市は中区について「20年以上常に転入超過となっており社会増が続いています」と書いています。

売却という観点では、これは買い手が絶えず入れ替わっている市場だということです。ファミリー向けの需要が中心の区とは、売れ方も、買主の層も違います。

出典:名古屋市「中区将来ビジョン2028」名古屋市「令和2年国勢調査 従業地・通学地による人口等集計結果」名古屋市「推計人口」

売る物件は、ほぼマンション

令和5年住宅・土地統計調査によると、中区の住宅は共同住宅が95.4%、一戸建ては4.1%。持ち家は27.1%で、借家が68.9%を占めます。

中区の住宅の建て方共同住宅(マンション・アパート)95.4%一戸建て 4.1%★中区で売却の相談になる物件は、ほとんどがマンションです。一戸建ての事例そのものが少ないため、同じ区内の事例だけで戸建ての相場を測るのは無理があります。持ち家 27.1%/借家 68.9%(令和5年住宅・土地統計調査)
中区の住宅の95.4%が共同住宅。一戸建ては4.1%しかない。

このため、中区の売却では次の点が効いてきます。

  • 同じマンション・近隣マンションの成約事例が価格の中心になる。階数・向き・専有面積で差が出る
  • 一戸建ては事例そのものが少ない。区内の事例だけで相場を測るのは無理があります。隣接する区(東区・昭和区・熱田区など)まで広げて見る必要があります
  • 投資用として買われる比率が高い。賃料から逆算した利回りで値段がつくことがあり、居住用の相場とずれることがあります

出典:名古屋市「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」

02

不動産市況や相場

地価公示(令和8年)

平均価格対前年変動率
中区 住宅地1,253,000円/㎡+3.8%
中区 商業地2,184,600円/㎡+5.1%
名古屋市 住宅地/商業地+3.1%/+4.5%
愛知県 住宅地/商業地132,100円/610,700円+1.8%/+3.2%

中区は、名古屋市の平均よりも、愛知県の平均よりも大きく上がっています。しかも住宅地の上昇率(+3.8%)が県平均(+1.8%)の2倍以上。

愛知県で最も高い住宅地は、中区栄2丁目(標準地「栄2-6-17」)の 1㎡あたり2,050,000円、変動率 +5.1% です。

中区 住宅地1,253,000円/㎡中区 商業地2,184,600円/㎡愛知県 住宅地の平均132,100円/㎡県内の住宅地 最高価格地点2,050,000円/㎡中区の住宅地は愛知県平均のおよそ9.5倍。県内の住宅地で最も高い地点(205万円/㎡)も中区栄2丁目。令和8年地価公示。変動率は中区の住宅地 +3.8%、商業地 +5.1%(名古屋市 +3.1%/+4.5%、愛知県 +1.8%/+3.2%)。
中区の住宅地の地価は愛知県平均の約9.5倍。同じ愛知県でも、県の平均値は中区の物件の判断材料にならない。

出典:愛知県「令和8年地価公示」(市区町村別平均価格・平均変動率一覧表、および県内の最高価格地点)

成約価格について、正直に書いておきます

区ごとの成約価格を定期的に公表している統計はありません。

中部圏不動産流通機構が毎月出している「月例速報 マーケットウォッチ」は県単位の集計で、区別の内訳はありません。参考までに、2026年(令和8年)7月に愛知県内で成約した中古住宅の平均は次のとおりです。

成約件数平均成約価格平均築年数
中古マンション404件2,459万円26.61年
中古戸建て312件2,773万円22.24年

ただし、この「愛知県の平均」を中区に当てはめないでください。中区の住宅地の地価は県平均の9.5倍です。名古屋市中心部と奥三河では単価が10倍近く違い、その両端が同じ「愛知県の平均」に混ざっています。

自分で実際の取引価格を調べる方法もあります。国土交通省の不動産情報ライブラリでは、実際に取引された価格を地図の上で見られます。中区を指定して、専有面積・築年数・駅距離が自分の物件に近いものだけを拾ってください。 → 不動産の相場を自分で調べる方法

出典:公益社団法人中部圏不動産流通機構「月例速報 マーケットウォッチ」2026年(令和8年)7月度。土地(売地)は集計対象外です。/国土交通省 不動産情報ライブラリ

03

人口動態

市内で最も伸びている区

令和7年国勢調査の速報集計(2025年10月1日現在)で、中区の人口は 107,614人、世帯数は 74,801世帯でした。

2015年2020年2025年10年の増減
人口83,210人93,100人107,614人+24,404人(+29.3%)
世帯数53,430世帯63,159世帯74,801世帯+21,371世帯(+40.0%)

2020年からの5年だけでも、人口 +15.6%、世帯数 +18.4%どちらも名古屋市16区で最大の伸びです。

83,21053,4302015年93,10063,1592020年107,61474,8012025年人口世帯数10年で人口は +24,404(+29.3%)、世帯数は +21,371(+40.0%)。★増えた分のほとんどが単身世帯。1世帯あたりは 1.44人で市内16区で最も少ない。
中区は人口も世帯数も増えている。しかも世帯数の伸びのほうが大きい。増えているのは主に単身世帯で、必要な住戸の数は人口の伸び以上に増えた。

注目すべきは、世帯数の伸びが人口の伸びを上回っていること。10年で人口は29.3%増、世帯数は40.0%増でした。1世帯あたりの人員は1.44人まで下がっています。

家が何戸必要かを決めるのは人口ではなく世帯数です。中区では、必要な住戸の数が人口の伸び以上に増えました。

出典:名古屋市「令和7年国勢調査 速報集計」/2015年の数値は同市「平成27年国勢調査 区別世帯数と人口」による

それでも空き家率は16区で最も高い

ここが中区の難しいところです。人口も世帯も増えているのに、空き家率は17.6%で16区中最高です(名古屋市全体は13.2%)。

総住宅数空き家数空き家率
中区84,490戸14,850戸17.6%
名古屋市全体1,310,600戸173,000戸13.2%

矛盾ではありません。借家が68.9%、単身者が50.1%、居住1年未満が8.7%という区では、入れ替わりのあいだの空室が構造的に発生します。放置された空き家が多いという意味とは別の話です。

ただし、売る側から見ると意味があります。供給が薄い市場ではないということです。同じ建物・近隣に競合する住戸が出やすく、価格の付け方と出す時期で結果が変わります。

出典:名古屋市「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」

04

総括

中区の物件を売るときに、押さえておく点を4つにまとめます。

01「愛知県の相場」で判断しない

住宅地の地価は県平均の約9.5倍。県の平均値や名古屋市全体の平均値を自分の物件に当てはめると、大きく外れます。町名と番地まで入れて計算する必要があります。

02事例はマンションに偏っている

住宅の95.4%が共同住宅です。マンションなら同じ建物・近隣の成約事例が使えますが、一戸建ては区内の事例だけでは足りません。隣接区まで広げた判断が要ります。

03需要は減っていない。ただし競合も出やすい

人口も世帯数も市内最大の伸び。必要な住戸の数は増えています。いっぽうで借家が7割、入れ替わりが激しく、空き家率は16区で最も高い。「売れない市場」ではなく「競合が出やすい市場」です。

04地価は上がっているが、それは土地の話

令和8年の住宅地は+3.8%、商業地は+5.1%。ただし地価公示は土地の価格で、マンション1住戸の価格ではありません。建物の状態・階数・向き・管理状況で結果は変わります。

仲介で売った場合と、買取に出した場合。中区のように買主の層が入れ替わる市場では、待てる期間があるかどうかで選択が変わります。イエクラベのAI査定は、2つの金額と、手数料を引いたあとの手取りを、匿名のまま同時に出します。

当社は宅地建物取引業者ではありません。売買の媒介または代理は、当社の提携する宅地建物取引業者が行います。AI査定の結果は公開データにもとづく概算であり、売買価格を保証するものではありません。

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05

よくあるご質問

Q中区のマンションを売りたいのですが、相場はどこで調べられますか?
A

区ごとの成約価格を定期的に公表している統計はありません。国土交通省の不動産情報ライブラリで、実際に取引された価格を地図から探すのが確実です。専有面積・築年数・駅からの距離が近いものだけを見てください。調べ方はこちら

Q中区は地価が上がっていると聞きました。今が売り時ですか?
A

令和8年地価公示では中区の住宅地が+3.8%、商業地が+5.1%と上がっています。ただし地価公示は土地の価格で、マンション1住戸の価格とは別です。ご自身の物件の査定額をまず確認してください。

Q中区に一戸建てを持っています。事例が少ないと聞きましたが?
A

中区の住宅の一戸建て比率は4.1%です。区内の事例だけでは判断材料が足りないため、隣接する区まで広げて見る必要があります。AI査定でも、近くの取引事例が少ない場合は「精度が低い概算です」と画面に表示します。

Q投資用として貸しているマンションでも査定できますか?
A

できます。イエクラベのAI査定では「投資物件(賃貸中も可)」を選べます。ただし賃貸中の物件は、居住用として売る場合と価格の付き方が変わることがあります。

出典:愛知県「令和8年地価公示」名古屋市「令和5年住宅・土地統計調査」国土交通省 不動産情報ライブラリ

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